看板すら見当たりません。
クラシックな店内なのですが、モダンな雰囲気のあるサロン・ド・テです。
左側のショーケースには、美しい生菓子、右側にはショコラ、
アンティークの棚には、焼き菓子が並んでいます。
ここには、ショートケーキ、シュークリーム、など定番のお菓子はありません。
日本人は、食感や味の軽いものを好みますが、ジラフのお菓子は、
日本人向けに、アレンジしていない、本格的なフランス菓子ばかりです。
メリハリのある、完成度の高いお菓子だと思います。
私は、ジラフのケーキ大好きです。
今日は、『エクラ』 というケーキと、紅茶はキーマンをいただきました。
『エクラ』・・・フランス語で 『輝き』 という意味です。
オーナーの本郷さんが テーブルに運んできて下さいました。
パッションフルーツのムースの中には、 フロマージュ・ブランのクレメと
フルーツ。
土台は ココナッツ風味のシュクセ。
表面の飾りの、パッションフルーツの種も入ったジュレのラインがきれいです。
まさに『輝き』 (ケーキの構成、間違っていたら、ごめんなさい)
ムースは 優しくマイルドで、ウ~ン 美味しい!
中のクレメが また美味しい!
土台のシュクセ生地はムースの水分が染みて丁度良い食感になっています。
各パーツを味わった後は、上から下まで一気に口に入れて味わいます。
完成された美味しさにやられました~!
こちらは お持ち帰りした 『モンブラン』 とその断面写真です。
これぞまさしくパリの味!
ガツンと美味しい~
土台は円形に絞り出したメレンゲ。
サクッサクにキャラメリゼしてあります。
メレンゲの上にはゆるめにホイップした生クリーム。甘味はついていない感じ。
マロンクリームはしっかり甘く濃厚でラム酒の香りが効いています。
こちらも、各パーツを味わってから全体を味わいました。
カリカリのメレンゲに柔らかい生クリーム、さらにそのうえに、ねっとりとした
マロンクリーム。
この食感の対比が 最高の美味しさを感じさせてくれます。
こちらはパリのサロン・ド・テ「アンジェリーナ」。
1903年創業、パリで初めてモンブランを供したお店です。
ここのモンブランは、とても大きくて、白いメレンゲの台に、生クリームがた~っぷり盛られ、その上は甘いマロンクリームでおおわれています。
メレンゲはサクッと口の中でとろけ、栗の味がしっかりと生きていて濃厚です。
モンブランは パティシエによりさまざまなスタイルがあります。
土台がタルト生地になっているもの、
日本人の好みに合わせて 中にスポンジやカスタードクリームが入ったもの。
幼い頃から良く見かけた 栗の甘露煮で作られた日本生まれの黄色いモンブラン。
色々、食べてはみたけれど、やはり私のお気に入りは
メレンゲ+生クリーム+マロンクリームのスタイルです。